新春スペシャル「"群衆"と戦後70年」、新春からヒトラーの教訓トーク炸裂 【サンデーモーニング】
TBS【サンデーモーニング】(1/4)の特番で、
新春スペシャル「”群衆”と戦後70年」と題し、ヒトラーの教訓?をやっていたんですが、その特集・VTRを見た後のコメンテーター達のコメントを記録しました(岸井氏のコメント以外はやや要約)
年頭の番組でこれだけ大々的に「ヒトラー」を取り上げるとは・・・狙いが分かりすぎ(苦笑)
それにしても岸井氏は、以前も外国人特派員に「日本が急に右傾化したのは何故か?」と聞かれっぱなしだと同じようなコメントしていたけど、相変わらず答える事が出来ないなんてどんだけ能無しなんだろう・・
(世界中の、民主化運動・民族独立運動・紛争、台頭する"イスラム国"、移民排斥運動・、日本のヘイトスピーチなどを、"群衆"のうねりとして紹介)
フランスの心理学者ル・ボンの「群衆」についての分析・・・
群集は感染する
群集は過激に走りやすい
群集は衝動的である
群集は暗示に弱い
群集は時に高い徳性を示す
群集は国民も群衆化する
群集は反復・断言に弱い
群衆は同一化する
群衆は服従する
ネオナチのデモに対し寺島実郎氏は 「耳あたりのいい、この人こそ問題を解決してくれる、という"笑顔のファシズム"がどんな時代にもある」とコメント。
姜尚中氏は、「ヒトラーは『大衆は馬鹿で女性的。1000回ウソを言うと真実になる』と書いている」とコメント。
関口宏氏「今日、特集を見て何を感じたか。」
安田菜津紀氏「先日、授業をした高校で後日生徒から『"必要な戦争"ってあるんですか?』質問され、『それはない。と大人が言い切らなければいけない』と答えると、彼は『「安心しました。これはもしかしたら仕方ないと思っていた』と。
この言葉が今の日本の情勢の一端を表すと同時に、何か違和感を感じても周りと違う声を上げずらい土壌があると感じる。
やはり今の時代に培うべきチカラは、同調するチカラではなくて、おかしい事に声を上げる抗うチカラではないかと思う。」
岸井成格氏「そうですねぇ、あの先程ね、あのーー、いろんなテーマの中でちょっとナチスの、そして今の現在のドイツのそのー、ネオナチと言って怒るの?
右傾化ね、あれもね、ある意味じゃ他人事じゃないなと私思うのは、
最近、外国人特派員協会行くとね、各国の記者から聞かれるのは、集中的に聞かれるのはその事ばっかなんですよね(えっどう?、、:関口)
『日本はなんで急にこんなに右傾化したの?何か原因があるんですか?』って言われると、なかなかこれ答え難いんですよ。だけど、そういう状況っていうのはやっぱりまた生まれるのかなと大きく感じるんですね-。
で、天皇陛下ってのは政治的言動ってのは出来ませんから何とも言えないんですけど、恐らくね、私はね、行動で示されているところがあると思うんですね。
去年は広島と長崎と沖縄に行かれてるんですよね、で、新年の儀であえて満州事変に触れて『あの70年経っていま、その戦争の事を忘れてはいけない』と非常に強調されてるでしょ。これは1つの大きなメッセージなのかなという風に私は受け取っているんですけどねぇー。」
姜尚中氏「私はさっき(大勢のユダヤ人を収容所送りにした)アイヒマンについて、ある女性哲学者が『悪の凡庸さ』と言ったが、
大切なのは群衆がこんなに過激・劇的なものであっても、私達の日常とは切れていないということ。アイヒマンはたぶん朝起きておそらく食事をした後で妻とねんごろに挨拶してそして、所長として虐殺のボタンを押すなり、命令を下した。日常と連続していたと思う。それを『悪の凡庸さ』と。
だから、我々にとって大切な事は、『日本は民主主義社会だ。先進国だ。だからそんなものと完全に切れている』とは思わないで。どんな社会もアメリカもドイツも、そうした『悪の凡庸さ』に陥りやすいという事。
なので人を殺すのもいつの間にか職務になってしまう(そうそう:関口) 職務になれば義務感が発生する。ですから大切な事はやはり1人1人がまず孤立せず、横との関係を持てるという事。
それからドイツのような悪によって迫っていく社会は突然現れたわけじゃない。日常の平凡な積み重ねの中からああいう状況が出てきた。
ですから我々にとって大事な事は、群衆は我々の中に奥深く眠っている何かが一挙に放たれると誰も手が付けられなくなると感じた。」
目加田説子氏「
私達は誰しもが高いモラルを持って他人に振り回されるのではなく、自分で自分の意見を構築していると思いがちだが、
今日の特集を通じてよく分かる事は、やはり他人に振り回される事に気がつかないという事。
特に日本の場合、"長い物に巻かれろ"とか"出る杭は打たれる"という事があるので、違うと思っていても声を上げにくいという空気が支配的なのではないかと。
その危ない所は思考停止に陥ること。本当に正しいのか、自分で調べて下した結論かと疑うこすら無くなってしまい、みんなが言っているから同調するという事だと思う。
更にそれが゜何故深刻かというと、民主主義社会では同調する事によって、先程のヒトラーの例にもあったが、多数が客観的・論理的に分析すればおかしい結論でもマジョリティーになってしまえばそれが主流になり、それが政策に。その結果、政治家が選ばれたりする。
なので自分で調べたり自分で決断する事が出来なければ本来いけないし、何よりその大前提となるのはきちんと情報が開示されること。権力側はどうしても情報操作したり出さないモチベーションが働くので、正しい情報で適切に判断できるような状況が無くなり得るのでそこにも神経を尖らせないといけないと思った。」
寺島実郎氏「ボクは日本人の行動規範を考えながら見ていたが、要するに国民性の問題がある。日本人論というのも重要だなと。
世界を動いていると、日本人の特質を考え直す事があるが『皆さんそう仰ってますよ』という傾向がある。例えば帰属している組織に引っ張られる。
だけど戦後日本を生きてきた人間として、やはり今までの日本にも無いような極端な貧困とか極端な差別のない時代。あるいは抑圧といっても世界から見たら幸せな国・自由な空間の日本に生きてきた。
この自由な戦後がどうなっていくか、とてつもなく大事なターニングポイントに来ている。
年頭に当たって、やはり日本の首相としての安倍さんのメッセージを真摯に聞いたがか『世界の中で日本が輝くような時代を作りたい』と。全くその通りだと思う。
輝くとは何かだが、再び戦後の高度成長のような事が我々に出来ない筈がないという事に挑戦しようではないかと。
しかし、輝くというのは経済的成長だけではなく、当然分かって言っているとは思うが。
我々は誰しも自分の国を愛していると思う。だけど同時に国際社会の中で日本だけが輝くというのではなく、逆に日本が国際社会の中で果たす役割を客観的に位置づける冷静さが物凄く大事。
そういう世界認識・世界を知る広い力が問われている。
その中で、群集行動に走らない、民主主義をしっかり成功させる日本を作らなければいけないという思いは今日参加して強く感じた。」
関口氏「群集と言うとなんか突き放した感じに聞こえちゃうかもしれないけど、みんな群集の1人だもんね(そうですよね:女子アナ)
その1人1人がまっ、今日この部分をこのコトバを1つでも憶えて頂いて、なんかある時には思い出して頂けるといいかなという気が致します。」
(パスカルの「人間は考える葦である」言葉と共に、各国群集の行動VTR)
以上
(ちなみにこの番組では、関東大震災直後デマによる朝鮮人虐殺や、サリン事件などの映像も使っていました。)
そもそも日本において"群集"を操ってきたのは、マスコミじゃないの
まっ、それぞれのコメンテーターの発言は部分的に正しいんです。
だけど物凄い違和感があるのは、1つの映像を見てもそれこそ多種多様の意見があるはずなのに、大前提として同じベクトルの人間たちを集めてコメントされているとこ。
「同調するチカラではなくて、おかしい事に声を上げる抗うチカラ」「危ない所は思考停止に陥ること。本当に正しいのか、自分で調べて下した結論かと疑うこすら無くなってしまい、みんなが言っているから同調するという事」・・・・と言うのなら尚更ですよね。
で、わたし的に気になったのは、岸井氏が天皇陛下のメッセージを忖度して発言していたところと、外国人特派員に「日本が右傾化」云々言われ続けても尚言い返せないとこ。
「日本は右傾化なんてしていないっもし右傾化しているのなら『次世代の党』が大躍進したはずではないか
」と言ってやればいい。
無理やりナチス・ヒトラーをダブらせて「日本が右傾化している」というのは中韓の情報作戦なんです。KBS見てりゃよく分かりますよ。
それにまんまと乗っかっちゃってる日本のマスコミって・・・
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