慰安婦問題が日韓で拗れて 「世界へ誤解が拡散したワケ」その2 ("誤解"が広がる韓国社会。挺対協が「2度体を売る事になる!」などと"日本の償い金事業"妨害した件 他)【news every】
前記事の続きです。
今回は、韓国社会で広がる"誤解"の原因について。
小栗キャスターの、中学生もが"慰安婦"集会(水曜デモ)に参加している様子の現地取材や、 朴裕河(パク・ユハ)教授へのインタビュー。
挺対協が今までやってきた事。 韓国政府が突然「賠償」を言い出し方針転換した事などです。
「アジア女性基金」の事、それに対する「挺対協」の妨害の様子もよく分かるし、
あと元慰安婦・李容洙の証言の変遷もしっかり裏づけし報道していました
(VTR一旦終了 スタジオ)
小栗氏「私が取材したイ・スサンさんは『軍隊に強制的に連れて行かれたわけではない』と話す一方で、『慰安婦は強制だ』とも話しました。実はこの「強制」というのが慰安婦問題を考える上で重要なキーワードの1つなんです。(どういう事なんでしょうか)
はい、そもそもですね、"慰安婦問題に火がついた一番の根っこ"は若い女性が日本軍によって組織的に強制連行され慰安婦にされたという誤解が広がった事でした。
自ら強制連行したと証言したのが故・です。 氏
以来、朝日新聞を中心に大掛かりに報道される際、常に「強制連行」が前提となって、
歴史上稀に見る非人道的行為だという批判が広がりました。ところがその後、吉田証言は虚偽だったことが明らかになります。
現在では「軍や警察が組織的に女性たちを捕まえて慰安所に強制連行した証拠は見付かっていない」との見方が日本国内では大勢です。
その為、現代史家の秦郁彦氏は、
「若干の個人的犯罪は別として、日本の官憲(軍を含む)による組織的な強制連行はなかった」「身売り・新聞広告等による本人の志願、ブローカーの周旋を経て経営者の下に集められた」
としています。
こうした考え方を取れば日本軍に責任はないという論理になります。
一方、日本軍と関係のある業者が集めたのだから、中央大学の吉見義明教授は、
「軍を主とし、業者を従とする犯罪だというほかない。明らかに強制」だと主張しています。
このように"強制"という言葉コトバ1つをとっても見方が分かれるのが、慰安婦をめぐる議論を複雑にしています。
女子アナ「続いては日本と韓国の間で何故ここまで慰安婦問題がこじれたのかを考えます。」
小栗氏「韓国政府はある一時期から慰安婦問題で厳しい態度をとるようになるのですが、その背景には韓国社会と政府に強い影響力を持つ
ある団体の存在がありました。
今月3日、韓国の首都・ソウル。(水曜デモの様子 略)
小栗氏「コチラ、ソウルの日本大使館前です。今ちょうど水曜日の正午を少し過ぎた頃なんですけれども、コチラでは中学生らおよそ80人ほどが集まって集会が行われています。」
日本大使館に向かって大きな声をあげる集会の参加者たち。
(大声「アーーー!」と叫んだり、歌を歌ったり、シュプレヒコールを繰り返す様子)
行われていたのは慰安婦問題解決を訴える集会。中学生など若い人達が目立ち、修学旅行で参加する人も多いと言います。
小栗氏「今日はどういった事でこの集会に参加したんでしょうか?」
女子高校生「学校で歴史の時間にこの事を学んで、この前慰安婦のおばあさんが亡くなった事をニュースで見て参加しようと思いました。」
女子高校生「市民団体や社会福祉に興味があってみんなで来ました。」毎週水曜日に行われることから「水曜集会」と呼ばれるこのデモ。1992年に始まりこの日が1181回目。
4年前には1000回目の開催を記念して慰安婦像も設置されました。(2011年)
しかし日本政府は、慰安婦問題は「法律的」には解決済みという立場です。
50年前の国交正常化の際に請求権に関する協定を結び、互いの国や国民の間の財産や権利・請求権に関する問題は“完全かつ最終的に解決された”ことを確認しているのです。
慰安婦の問題が両国の懸案になったのは、実は国交正常化後20年程経ってからでした。
「私の戦争犯罪」(1983年刊・ 著)と題した日本人の書籍。
「韓国の済州島で若い朝鮮人女性200人を狩り出した」などの内容で韓国語にも翻訳されました。
後に虚偽だと判明しましたが「軍による強制連行」という誤解が広まるキッカケとなりました。
1991年には慰安婦だったという韓国人女性(金学順)が名乗り出ます。
その翌年、当時の宮沢総理大臣の韓国訪問直前に「慰安所の設置などに軍の関与を示す資料が見付かったという報道」が出ると・・・
韓国の世論は猛反発。宮沢首相は韓国で8回も謝罪したと言います。
「お詫びと反省の気持ちを申し上げたいと思います」調査を行った日本政府は翌年、河野官房長官が談話を出して、お詫びと反省を表明。いわゆる「河野談話」です。
「いわゆる従軍慰安婦として数多くの苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われた全ての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げる。」
1995年には
政府が主導して「アジア女性基金」を設立。
民間からの募金で元慰安婦1人あたり200万円の償い金と、政府が拠出して300万円の医療福祉支援、合わせて500万円を支払うことにしました。
この償い金を手渡す際には、総理大臣によるおわびの手紙を手渡していて、橋本・小渕・森・小泉の歴代首相がそれぞれ直筆の署名をしています。
日本はこれまでおわびと反省、償いを行ってきたという立場なのです。
それでも23年に亘り日本大使館前では抗議集会が続けられています。
主催するのは韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)と呼ばれる団体です。1990年に発足した挺対協。早くから元慰安婦の支援に乗り出し継続的な活動で関心を高めたとして韓国内では評価されています。
2012年にはソウルに慰安婦問題を取り扱う博物館を開設。
「慰安婦制度は日本の国家犯罪だ」と主張し、日本に対して一貫して公式な謝罪や法的賠償を求め続けています。
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挺対協が特にその力を見せつけたのが
アジア女性基金への対応です。
「国としての補償問題は解決済み」という立場の日本政府が考え出した「人道的見地」からの500万円。
しかし挺対協は「国家としての賠償ではない」として強く反発しました。
こちらは当時の韓国の(SBS)ニュース番組。
挺対協の初代代表だった尹貞玉(ユン・ジョンオク)氏は、償い金を受け取ることについて次のように述べています。
「我々の方から免罪符を与える事に。このようなお金は受け入れられない。」
「受け取ったら2度体を売ることになる」とまで主張し、元慰安婦たちに償い金を受け取らないよう求める活動を繰り広げたのです。
韓国国内では日本政府の公的な賠償を求める声が一気に高まり、アジア女性基金の事業は2007年に終了。
基金側によりますと、元慰安婦200人あまりのうち61人にしか「償い金」を渡せませんでした。(村山の「ハァ~~~」というため息)
こうした挺対協の行動は問題の解決にどう影響したのでしょうか。
慰安婦問題を日韓両方の視点を取り入れながら研究している世宗大学の朴裕河(パク・ユハ)教授。当初は慰安婦救済だった挺対協の活動の目的が徐々に変化していった」と指摘します。
朴裕河氏「女性の人権を考えるという事は問題ありませんから、それは評価すべきだと思っています。」(流暢な日本語)
小栗氏「段々その反日?のような風に日本からは映ってしまっているんですけれども、、」
朴裕河氏「映ってしまった、、まっあの方達(挺対協)はそうじゃないと言っているですが結果としてそうなってしまっているし、そう映っても仕方がないかなと思います。最初、強制連行といっていた頃は本当に軍人が来てつれて行ったという認識でいたのでそういう風に言っていたわけですね。でもやはり研究が進むとちょっと違う状況も見えてくる。そういった事をこう、やはり公にというかメディアにきちっと公式に直すべきだったと思うんです。」
しかし、実際には逆の流れが目立つようになります。
台湾の慰安所にいたと主張する李容洙(イ・ヨンス)さん。慰安所に行かれた際の証言が変わっていったのです。
1990年代は挺対協の聞き取りに対し、「男の人にワンピースと革靴をもらってうれしくて他の事は考えずついて行くことにした」と話していました。
ところが2007年には・・
李容洙氏「軍人と女性が入ってきて私の肩をつかみ口を塞ぎました。私は何かをあてられて夜中に連れ去られました。」
当初は出てこなかった"軍人によって強制的に連行された"という内容になっていました。
慰安婦は強制連行の被害者という固定観念が広がる中で、事実よりも韓国社会が求めるイメージに近づける為では?という指摘もあります。
朴教授が一昨年出した著書(2013年刊「帝国の慰安婦」)は元慰安婦によって出版差し止めの訴えを起こされ34か所も削除される事になりました。
韓国では多様な考え方が議論される事はほとんどなく、誤解はなかなか解けないのが現実です。
韓国政府の政策も変化します。韓国政府は国交正常化後30年以上に亘って日本に対し「賠償」を求めない立場でした。
しかし2005年、盧武鉉政権は賠償を求める方針に転換。
「請求権について解決した1965年当時には慰安婦問題は浮上しておらず協定の対象外」というのが理由です。
2011年には韓国憲法裁判所が「慰安婦に関して日本と交渉を行わない韓国政府の姿勢は憲法に違反する」と判断しました。
(つづく・・・)
日本の立場をきちんと報じる事で、韓国側の理不尽さが浮き上がったと思います。
それにしても、竹島問題もだけど、中学生にまで慰安婦問題の「誤解」を浸透させて、「恨」を植えつけてる国って・・・どうなんでしょうね(呆)
で、今やこの「慰安婦問題をこじらせた原因は挺対協」というのは、サヨクの皆さんとも共通認識になっています。挺対協への恨み言を言わせたらキリがないし
《【動画追加】秦郁彦氏と下村満子氏が語る朝日慰安婦記事問題。「モンスター化した挺対協と当事者能力のない韓国政府」 【深層NEWS】》
(Q.韓国の慰安婦に対しての償い事業は上手くいかなかった? )
下村氏「そうです。韓国社会では名乗り出ること自体が『日本兵に身を売った』『汚い女』と親戚付き合いもできないので非常な勇気がいる。
国家賠償を強く請求しているが、それは日韓条約で終わっていて絶対に出来ないので、道義的責任として医療福祉費として500万円ほど出した。
朝日新聞はどっちかというと国家賠償を!という立場だったが、私はそんなものは成立するはずがないし、少なくても慰安婦のおばあさんが生きている間にせめて500万円を手渡したいという一心でやった。
お金だけじゃなくて、総理のお詫びの手紙(橋本さんから小泉さんまで)を渡した時に、皆さんワーーッと号泣して、『これだけで十分です』と『これを見せればお墓にも入れてもらえる』『お金よりこれだ』と言う位皆感動して、私も抱き合って泣いた。
逆に言えば、日本は真面目に一生懸命やれる範囲でやったと。
それを挺対協(慰安婦を保護して権利を代弁する団体)が『絶対に受け取るな』『受け取ったら将来国家賠償2000万円取ってやるのにオマエ達の権利はなくなる』とかもう嘘八百を、、逆に強制的に管理されていて、受け取りたくても、政府から出ている生活保護費みたいなものを全部ストップするとか。
受け取りたいという人を妨害するのはまさに人権問題ではないかと。(挺対協は)慰安婦を盾にとって、利用して、ハッキリ言っておばあちゃん達の事を全然考えていない。 (Q.政治的・反日運動の引きづられて元慰安婦の思いが置き去りにされている?) まったくそうです。」
(Q.それを韓国政府・韓国世論はきちんと理解できていない?)
秦氏「出来ていない。韓国政府は挺対協が怖い。
アジア女性基金は最初、両国の政府がほぼ合意して出来たものだったが、挺対協が断固反対したら韓国政府が弱腰になって挺対協の側について、挺対協がオーケーすれば良いけどと言い出して、
下村氏「我々はもういったい何なのこれ??と。
私が一番怒りを感じたのは、慰安婦の人権と言いながら、実は彼女達の人権とか一切考えていなくて、『200年戦争』だと言うんだから、おばあちゃんが死のうが生きようが関係ないと。『200年戦争』だとハッキリ仰った方もいるくらいだ。
こういう事は、言ってはいけないと今まで言わなかったが、日韓関係が今こんなになって、確かに最初は吉田証言に飛びついて非常に大きく報道したりはあったかも知れないけど、今全部分かっていながらそれをフルに利用して反日運動の道具に使っている、、どっちもどっちだが、政治問題化していて本当におばあさん達の立場に立ってない。」
秦氏「挺対協というのは今やモンスターなんです。韓国政府の高官が『我が国ではこの問題に関する限り絶対的な拒否権は挺対協が持っている』と。 (そうです:下村)
だからいくら韓国政府と交渉して話が纏まってもダメ。
下村氏「情けない韓国は。自分の国の運動、、」
秦氏「おまけに韓国の司法が、政府が結んだ条約でもダメだと平気で言う。
端的に言うと今や韓国政府は当事者能力がない。それについて何とかしようと思っても、何をやっても見込みがない。」
下村氏「当事者がいなくなって運動だけが残るんですかね(笑)だから銅像立てたり、、」
秦氏「朴大統領も日本人の顔を見る度に慰安婦問題を善処しろと言うが、じゃあどういう要求なのか絶対に言わない。言いようがないから。『日本側から知恵を出せ』と。
(Q.新たに日本側から知恵を出す余地はあるか?)
下村氏「実はアジア女性基金の理事達と命がけでボランティアやったのに『我々の15年は何だったんだろう』と。
虚しくなって全部暴露の記者会見しようかとジョークを言っているが、これ以上のものはこれからは出来ないだろう。あの時だから出来たし、しかも当事者がいなくなっているんだから、渡せない。挺対協にお金渡したり謝罪してもしょうがない。」
秦氏「挺対協も追加でお金は出せと。そのお金も筋が通らないお金じゃなくて国会で議決しろとか。お詫びも誠意を込めろとか、、」
下村氏「だから壊れたレコードみたいに同じ事の繰り返しなので、1つは放って置けと。 あと、戦争を知らない新しい世代が知恵を出してやっていくしかない。」
秦氏「ただ向こうでも分かっている人はいる。でも発言すると袋叩きに遭う。『親日派だ!』と。
学者でも何でも呼び出されて、挺対協の前で土下座せられて殴る蹴る、、
だから日本はいつでもドアはオープンだから、もっと冷静になってから」
下村氏「でも日本にもそれをひっくり返すような事を言う閣僚なんかが時々出てくるんで(笑)それも困る、、」
↓コッチのサヨクさんは、まだまだ「強制連行!」で足掻いているようですけどね(笑)
《櫻井よしこVS福島瑞穂 「16人の朝鮮人元慰安婦聞き取り」の件」 【深層NEWS】》
櫻井氏「その時に『強制連行』という話をお聞きになったのかどうなのかという事を、あの、聞かせて欲しいと、、」
福島氏「はい。私は16人全員分では無くてぇ、途中で日本に帰らざるを得なかったので全部では無いんですね。でも『強制連行』という事はあったと思います。で、私は逆に、、」
櫻井氏「例えばね・・・」
福島氏「で、私は逆にですね櫻井さんにお聞き、、」
櫻井氏「いやいや、もう一つ、その延長線でね、あの金学順さんの弁護士というかこちらの弁護団にも入ってましたよね。(はい)
あの中にその『強制連行』という事は入ってないんですが、彼女はそれを言わなかったんですか? 」
(福島瑞穂、しばしフリーズ)
福島氏「・・・えーですね、彼女はぁ、あの、最後、え~、、、連れて行かれる時にぃ、え~、公務員か官憲かだったという風に言ったと思います。
で、私は櫻井さんに逆にお聞きしたいんですっがぁ、・・・
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《反日利権、ソウル・「慰安婦博物館建設」を主導した日本人たち》2012年5月 9日
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2007年のアメリカ下院での慰安婦決議・クマラスワミ報告と幻の反論文書・アメリカの教科書・日本の慰安婦問題をどうすればいいかという興味深いアンケート結果などです。
暫しお待ちください。
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