BS朝日 【激論!クロスファイア】 (5/7)
"検証!日本メディアの課題と「報道の自由」"というテーマの議論の中で、
田原総一朗氏と青木理氏がいわゆる「高市発言」と「放送法遵守を求める視聴者の会」を事実に基づかず、ボロクソ言っていたのでその部分を記録しました
(要約です)
青木氏はジャーナリストなのに、正確に物事を伝える事が出来ないようです
高市大臣は『電波止めるぞ』とは言っていません。
その点、"高市発言"と"国境なき記者団"へのジョナサン・ソーブル氏のコメントがGJでした。
全体的に2人に話を合わせていたけど、要は「日本のメディア側が不甲斐ない」と言っているようなものでした


(冒頭、田原氏が「青木氏はボクが非常に信頼しているジャーナリスト」と紹介)

田原氏「日本に偏見のない
国境なき記者団が出した順位は日本が72位で、安倍内閣になってダーッと下がっているが?」

青木氏「酷いじゃないかという警告的な意味が強い。韓国より低いのはおかしいという声もあるが、
今の韓国とどっこいどっこいか、政権との距離感とか下手をすると下だと納得できる。(加藤前局長の話)
放送を所管している大臣が『電波止めるぞ』と言うのも世界的に見たら考えられない。ので決して間違った評価ではない」(ジャーナリスト)

ジョナサン・ソーブル氏「評価はポイントで客観的にやっているわけではなく、"印象"なので方法的に問題という意見もある。」(ニューヨークタイムズ東京特派員)
女子アナ「私はそういう空気(圧力)を感じたことはない。」

田原総一朗氏「同じ時期に国連報告者のデービッド・ケイ氏が日本の報道機関の独立性が深刻な脅威に晒されて憂慮すると。青木さんも聞き取り調査で会っているが?」
青木氏「国連の派遣で日本の人権状況を調べに来たが、知人を通じて協力してくれという事で、鳥越と2人で1時間位聞き取り調査された。(どんな事を?) 直前は在日の外国記者団が会い、ボクらの後は別のジャーナリスト達が会った。
彼が一番興味を持っていたのは、政府が具体的にどのような事をしたのか。例えば総務大臣電波停止発言とか、自民党が文書を出して介入しているとか。特定秘密保護法なども含めて。
具体的にメディアの側で何が起きているのか研究者なので、印象ではなく具体的なファクトを非常に聞きたがっていた。
(何を話した?)ボクは出来るだけ偏見が混じらないよう、ボクの感触ではなくて、事実としてここ何年間かこういう事があって、実際に僕らの仕事のこういう不都合があるとか。
特定秘密保護法によってどういう事ができなくなっているとか、出来るだけ具体的な話をした。」
田原氏「青木さんはその時の感想をサンデー毎日で『自分がみじめになった』と(笑) 」

青木氏「書いた(笑)。つまり出来るだけ客観的に話そうと思うと、
この間政権の言動、『沖縄の新聞潰せ』とか『スボンサーに圧力かけろ』とか。(自民党の勉強会でね)
そういう説明をするわけだが、そうするとむしろメディア側の自粛みたいなものが起きているであろうという事を喋っている内に、そもそも本当はオマエらががんばればいいのに学校の先生に言いつけているような気分になって、助けてくださいみたいな、、
非常に惨めな、、本来はボクら自身が抵抗するような、、だから惨めな気分になった。」

ジョナサン・ソーブル氏「在日外国人ジャーナリスト6、7人で彼を囲んで2、3時間食事をしながら話した。ケイ氏は、来日直前に訪問した、独裁主義のタジキスタンの権力者のメディアへの弾圧のメカニスセムが非常に分かりやすかったので、逆に日本で仕事をするのは、皆が言ってるメディアへの圧力のメカニズムが分からないので(具体的な脅しが)非常に難しいと。
特定秘密保護法や高市発言・公平公正にという手紙だけで何故メディアが萎縮するのかと)。で何度も日本語の『空気』というコトバが出てきた。」
(田原の山本七平の 「日本は空気を乱すのが良くない」という話 略)
ジョナサン・ソーブル氏「記者は空気を読んじゃダメ、KYでないと」
田原氏「具体的に、特定秘密保護法の時、青木氏もボクも抗議した。
日本は(特定秘密保護法)の範囲が曖昧・チェック機関の権限などで記者などが処罰される恐れがあると。」
(記者クラブ制度の話 青木氏の「フリーになるとほぼアクセスできない。既存大手メディアの特権的な情報システムになっていて閉鎖的だ」という話など 略)

田原氏「2014年総選挙直前に、自民党のある男から中立公平を要請する文書が出た。
本来ならば各局が自民党に断固抗議しなければいけないが、それを報じもしなかった。ボクは朝生で言ったが、なんでだと思う?」
青木氏「他人は批判するが自分の事は論評しないメディアの悪弊では?」
田原氏「もしアメリカで政府が、こんな公平・中立にやれなんて言ったら、もう大変でしょう
」

ジョナサン・ソーブル氏「共和党・民主党の広報担当から
もっとアグレッシブルな文書出ているはず。それを受けたメディアは『はい分かりました』とゴミ箱に入れる(笑)。メディア側の捉え方・どう受け取るか・どう反応するかだ。」

「もう1つ、これもトンデモない話だが2015年の6月、自民党の
勉強会で『沖縄の2紙は潰すべき』『マスコミを懲らしめる為にスポンサーを通じて締め上げろ・経団連に働きかけよう』こんなコトバが平気で出るなんてどう考える?」

青木氏「論外だし、加えて言うと
最近、TBSに対して安倍さんの応援団・非常に熱心な支持者の人達が作っている団体が記者会見して、場合によってはスポンサーに物申すべきではないかと言っている。つまりスポンサーは生命線なので、そこに物理的な攻撃しようというのは脅しだし
、ましてやこの場合は安倍さんに近い議員なので論外だ。」
ジョナサン・ソーブル氏「論外だ」
田原氏「これは今年の二月だが、
高市総務大臣が『電波停止』みたいな事を言い出した。この問題、どう思う?」

青木氏「ふふふふ。憲法違反。憲法違反。(憲法違反?) 憲法違反です。言論表現の自由は一切保障すると。それをまさに担当の所管大臣が『電波を止める』なんていうのは、
完全に検閲だから憲法違反だ。」
だけどこの動きは全部一環してて、僕らは異常だと思っているが、でも今の政権は大して異常だと思っていない。なぜなら自民党憲法改正草案21条を『公益及び公の秩序を害する活動は認めない』と。」

田原氏「公益ってなんだ?」 青木氏「いったい誰が判断するのか?」

ジョナサン・ソーブル氏「高市大臣の発言も甘く見ると法律の内容をそのまま言っただけ。」
田原氏「もっと問題なのは、もし高市さんがこれを言った時に全マスコミが、トンデモない!とガーンといえば、高市さんはもう辞任だが(まぁそうですね) どのマスコミも言わないと。なんだろうこれは」
青木氏「いろいろと理由はあると思う。つまり自分の事はなかなか言わないというのもあるし、もう1こ問題なのはメディア全体がかなり分断されている。親政権と非政権に。
そもそもメディアは政権に批判的なのが基本なのに(だってチェック機関だからね)

政権と歩調を合わせて憲法改正とかいろいろとやっていこうという人たちに牛耳られたメディアが一部にあって、
そうなるとみんなでまとまって抗議しようと思っても、逆に批判的なメディアを批判するというような状況になってなかなか1つに纏まれない。 」

田原氏「今年の3月、気骨があるといわれたキャスター達(古館・岸井・国谷)が辞めたと。これはどう思う?」
青木氏「それぞれ事情が違うので一概には言えないが、ただメディアが分断状況な上に、なんとか踏ん張ってというメディアの最低限の矜持(政権チェック)を持っていた人達が一斉に3月で姿を消したのはいまの日本のメディア状況を非常に映し出していると思う。」
ジョナサン・ソーブル氏「中には特派員協会で会見しておかしいと。一連の流れの中で起きるとブレッシャーだと考えるのが自然だと思う。」
女子アナ「古館さんは自分で止めたと言っている。」
田原氏「岸井成格の場合は、新聞に『岸井成格を止めさせろ』みたいなのが新聞に1面広告が出た。
圧力だ」
青木氏「個人情報保護法の時は各局のキャスター全部が、表現の自由に重大な影響を及ぼすと記者会見して反対の声を上げたが、10数年経って特定秘密保護法は揃わなかった。」

田原氏「でもあの時は10人居たが、今度の高市は言では6人しか居ない。段々減ってきている」
青木氏「だからメディアの現場の萎縮・自粛が、この10年15年の間に進行しているのは間違いない。」
田原氏「なんでメディアがこんなに萎縮したのか、どうあるべきかを・・・」
(安保関連法案・立憲主義の話・憲法改正・籾井会長批判など 略)
全体を通して、田原氏と青木氏のグチのようでした。
自分達の意見の賛同者がドンドン減っていることへの焦りなんでしょうね。
そもそも、安倍政権と「放送法遵守を求める視聴者の会」を同一視しているのはおかしい。
「視聴者の会」は、一般市民の団体だし、それこそ言論の自由が保障されているはず。
それを「圧力」と断じる事こそ、「言論封殺・圧力」で、青木が言っていた"憲法違反"なのでは!?
もっと言えば、「ヘイトスピーチ法案」も、「一切の表現の自由を保障」した日本国憲法に反するので「私たちは怒っています!」と横断幕持つべきでは??
あと、特定秘密保護法で不都合があったなら、それを具体的に言うべき!
特定秘密保護法なんて、ほぼ軍事機密と衛星画像なんですけどね(呆)
で、2人共「メディアは政権のチェック機関」を繰り返していたけど、
自分達は絶対に正しい!という理論なのが笑えます
一番の勘違いは、「政権をチェックする」ですが、
「政権に賛同するメディアを疑問視」するのもおかしい。それこそ何を主張しようが「自由」なハズ。
電波は国民のもの。チェックするのは国民ですよ。
メディア、ジャーナリストはもっと謙虚になるべきだとつくづく思いました。
でないと、この人達ますます孤立するわぁ、まっいいけど。
関連記事
国境なき記者団の正体
《「国境なき記者団」の正体は『全米民主主義基金(NED)』。前身はCIA。資金はアメリカ。その目的は・・・【虎ノ門ニュース】》2016年4月22日

須田慎一郎氏「ただ、とは言っても、この報道の自由度ランキングというのは民主党政権時代は10何位と高かった。で安倍政権になってからダダダダーと下がった構図がある。
"国境なき記者団"というのは、日本に居ると非常に公正中立で正義の塊みたいなイメージで、
このランキングが金科玉条の如く崇められているが、決してそんな事は無い。そこは日本人・日本のメディアのお目出度いところ。
実はこの国境なき記者団の資金はアメリカから出ている。アメリカの全米民主主義基金(NED)というトンデモない、トンデモない極右の団体からで、非常に政治的なメッセージを持っている。
これはもうヨーロッパでは一部報道され、国境なき記者団は決して公平中立な団体ではなく、全米民主主義基金(NED)なる団体から資金を受け取ってると。
実はMEDは、非営利団体NGO法人の位置づけだが、完全にGOだ。(そうですね、はい:有本)
国からカネが出ている。CIAが代表。(そうです:有本)
高市発言に怒っている6人
《「私たちは怒っています!高市『電波停止』発言は憲法・放送法の精神に反している」(青木理、大谷昭宏、金平茂紀、岸井成格、田勢康弘、田原総一朗、鳥越俊太郎)》2016年3月 1日

【高市総務相電波停止発言】「高市さんに恥ずかしい思いをさせなければ」田原総一朗氏、岸井成格氏ら6人が抗議会見
放送法遵守を求める視聴者の会とは
《『放送法遵守を求める視聴者の会』発足!☆ 「ご存知ですか?私達は日々「知る権利」を侵害されていることを。」 【大拡散希望】》2015年11月15日

ジャーナリスト・放送っていったい何なんでしょうね?
日本の政治を特定のジャーナリストにコントロールされちゃ堪りません
そもそも「情報」に関して、自分のものさしをフィルターにして、国民に伝えてて良いんでしょうか??
私は、国民に判断材料をそのまま提供するものだと思います。まして日本には「放送法」があるんだし(;一一)
そうそう!放送法遵守を求める視聴者の会の公開討論申し出に関し、逃げ回っていた6人衆のうち、
《「放送法遵守を求める視聴者の会」がTBS安保報道に『放送法違反』声明会見。【公開討論会】田原氏は討論会出席の意向、その他は金平氏とりまとめで実現へ?》2016年4月 2日
田原だけが逃げなかったようです。
2016年5月9日 / 最終更新日 : 2016年5月9日 視聴者の会 お知らせ

★★★★緊急告知!!★★★★
明日5/10(火)16:00~、ジャーナリスト田原総一朗氏と放送法遵守を求める視聴者の会
事務局長小川榮太郎氏との対談【ニコニコ生放送あり】が緊急決定いたしました!!
放送法遵守を求める視聴者の会では、かねてよりジャーナリスト、コメンテーターの皆様との討論を求めておりましたが、田原総一朗さんを除く方々からはお受け頂くことが叶いませんでした。
今回、唯一対談をお引き受けくださった田原総一朗さんをお迎えして、当会事務局長との公開討論会が実現する運びとなりました。告知が前日となってしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
なんと、今回の対談はニコニコ動画公式チャンネルでの生中継となります!
皆様、是非番組を盛り上げてくださいませ。差し迫った告知となりましたので
URLと番組をご拡散いただけますと幸いです。
★★ニコニコ生放送詳細はこちら!!★★ーーーーーーーーーーーー
放送法と報道の自由を巡る公開討論 生中継 【田原総一朗×小川榮太郎】
2016/05/10(火) 16:00開演
番組URL
http://live.nicovideo.jp/watch/lv262561398
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また、この対談の様子は月刊Hanadaで掲載予定となっております。
仕切りがどうなっているのか少し心配ですが、楽しみです

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