タイがTPP11参加意向を正式表明。参加国が増えれば当初のTPP12より大きな経済的恩恵 【タイMCOT】
NHK-BS【ワールドニュースアジア】タイMCOTで、
タイがTPP参加意向を正式表明したニュースを報じていたので記録しました(青字はナレーション)
まずタイが正式に表明したのは大きい。
参加国が増えればアメリカが抜けてもそれ以上の規模になる可能性があるからです。
先日、甘利明元経済再生大臣が「イギリスがTPPに関心を示している件」を解説していたのでそれも併せて紹介します。
「日本が作ったルールが世界ルールになる。まさにプラットフォーマー」だと。
ついでにTPPに関して、中国のさや当て報道・韓国の猛アピール報道も紹介します。
タイを訪問中の日本の茂木経済再生担当大臣が1日、タイの副首相と対談し、アメリカが参加しないまま進めているTPPについて協議しました。
茂木大臣はタイの経済問題を担当するソムキット副首相との会談で、TPP加盟に向けてタイが更に前進するよう協議しました。
TPPはアメリカ抜きの形で日本が中心となり、11か国が加盟して協定発効を目指していますが、更に他の国々が加盟する事も歓迎しています。
既にベトナムは加盟に同意していますが、他にも多くのアジア諸国が加盟に向けて準備を進めています。
タイの商務省は2日にも各業界の専門家が集まって会合を開き、タイの加盟条件や懸念問題などについて詳細に検討を行う予定となっています。
加盟予定の11か国による協議で、2019年の初旬にも具体的な成果が見られるようになると期待されています。
TPPに修正を加えたCPTPPは新たな大経済圏となります。
日本タイ経済連携協定の会合では、日本に対し豚肉の加工品輸入量を拡大すると共に、タイの農産品の日本市場へのアクセスを広げるよう求めた事をタイの農業経済事務所が明らかにしています。
タイはじーっと状況を見据えてて、この度いち早くCPTTPに乗っかるようですが、
意外にも「アメリカ抜き」だからっていう面があるようです。2017.04月の記事
タイ・ASEANの今がわかるビジネス・経済情報誌ArayZ アレイズ
・・タイがみるRCEPとTPP
トランプ大統領の就任を受け、JETRO(日本貿易振興機構)がまとめた資料によれば、タイ商務省は、アメリカがTPPから離脱することで受ける影響について、マイナス面よりもプラス面の方が大きいとの見方をまとめている。
その理由としては、将来のFTA交渉に備えて国内改革を進める時間的余裕が生まれたことや、ASEANで先にTPP参加を表明しているベトナム、マレーシア、シンガポールなどをはじめ、TPP参加国からタイが取り残される事態が避けられる見込みとなったことが挙げられている。マイナス面として挙げられたのは、中国への対抗軸となる新たなFTAの枠組み形成が困難になること、今後のアメリカとの2国間FTA交渉では、アメリカの利益が優先される難しい交渉が想定されることなどだ。・・
では、ここから、TPPを必死で主導してきた甘利さんの解説を
«【TPPにイギリス加入?】甘利明氏「マジョリティを取ってルールづくりを。日本が作ったルールが世界ルールに。まさにプラットフォーマー」 【プライムニュース】 »2018年1月12日
(中略)
(大阪府)視聴者「トランプ大統領の下でのTPP参加は難しいのですが、次の政権下に期待です。イギリスがTPPに興味を示していますが、日欧EPAも含めてアメリカ抜きでも日本はかなりの経済環境にあるんじゃないでしょうか?」
甘利元経済再生大臣「駐英国大使の鶴岡さんは 私の下でTPPのチーフネゴシエーターーやった人です。冗談も含めて彼と話したんです。で、今の枠組みだとイギリスも入れますから。どんどん仲間を増やしたら良いんですよ。」
反町氏「ありですか!(アリアリ!)アメリカ入らず、カナダ入らず、イギリス入るんですか?! 」
甘利氏「みんな入りたい人どんどん入れていく。要するにマジョリティを取っていけば良いんですから。それでルールを敷いていけばいいわけですからね。(ほー)
日本が作ったルールが世界ルールになりますよ。まさにプラットフォーマーじゃないですか。」反町氏「なるほどね、わかりました。」
あと、甘利氏はこの直前にも、TPPの重要性をこう説明していました
「健全なる競争をつくるという事は国際ルールをちゃんとする事。TPPは関税を下げるという事も大事だが、みんなが平等に参加できるルール、
技術移転を強要させないルールとか、ソースコード を開示させないルールとか、データ・ローカライゼーションを強要させないルールとか、
公正に競争できるルールを世界標準にしていく事。だからTPPは凄く大事。」
名指ししてないけど、健全じゃない国はココですね
«【米TPP離脱】中国メディア「朗報!TPPの代わりにRCEPが注目♪」【東方衛、CCTV】。「アメリカに中国推進のRCEPに参加するよう進めました」【韓国KBS】 »2017年1月25日
NHK-BS【ワールドニュースアジア】中国・東方衛視、CCTVで、
トランプがTPP脱退を正式署名した事を「朗報!」と報じ、
韓国KBSでも、「中国は会心の笑みを浮かべ」、中国主導のRCEPに入るよう働きかけているとレポートしていたので記録しました
チリとオーストラリア・ニュージーランドは、アメリカ抜きの枠を話し合おうと日本に働きかけているけど、そこに中国・韓国を参加させるのはお門違い。
関係国の思惑が様々なのはわかるけど、なんでそうなるかなぁ!?
まずは、東方衛視から
女性アナ「TPPに関してはオバマ前大統領が意欲を示していましたが、いまやその影響力は弱まり、変わりにRCEP(東アジア地域包括的経済連携)が注目を集めています。
RCEPの交渉は2012年にスタートし、メンバー国はアセアン10カ国・及び中日韓など6カ国です。GDP総額は世界全体の1/3を占めています。中国外務省のカシュンエイ報道官は24日の会見で次のように述べました。
『世界経済が脆弱で貿易投資が低迷する中、アジア太平洋地域は引き続き経済成長のエンジンとしての役割を果たすべきだ』としました。・・
ちなみに、日本ではあまり報道されないけど、日欧EPAは相当な規模です
«【日・EUのEPA】アナ「200億ユーロの握手です」。世界の貿易に大きな影響をもたらす歴史的な合意 【フランス2】 »2017年7月 7日
NHK-BS【キャッチ!世界のトップニュース】フランス2で、
日本・EU間のEPAが大筋で合意した件、世界の貿易に大きな影響をもたらす歴史的な合意と報じていたので記録しました(青字はナレーション)
「世界最大の自由貿易圏!」「世界の3割を占める巨大経済圏が誕生!」と
各国メディアが大々的に報道してるのに、日本メディアはあんまり報道しないのね(;一一)
EUと日本は今回の原則合意を基に「世界の自由貿易をリード」していくという重要な場面なのに・・
アナ「世界の貿易に大きな影響をもたらす歴史的な合意が為されました。日本・EUとの間のEPAが大筋で合意したのです。アメリカの保護主義傾向に対する返答と見る見方もあります。
日本の車やフランスのチーズやワインへの関税が安くなります。・・
で、TPPに入りたくてしょうがない韓国も、将来的に入れてやればいいかと。
世界秩序を守らせる為にも
«韓国のTPPへの焦り 【韓国KBS】 »2015年10月 5日
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)が、交渉5年の末、大筋合意へ向かってますね。
当初、「日本の国のカタチが大きく変わる」とか悪いウワサが飛び交っていましたが、
情報がある程度出てきた段階で、実は、新しい世界の秩序を作るものだと分かってきました。
で、日本がTPP交渉に参加する分かった時点で、超焦ったのがお隣の韓国でした。
「求められているから参加表明する」と宣言していたのに、結局、アメリカに相手にされなかったんです。
日本の交渉参加表明の時点で「アメリカが韓国を求めている」と言い出したけど→ 相手にされず→ 妥結できないのを横目で見て「チャンス!」と言っている、韓国KBSの報道を遡って紹介します
(時系列)
2013年3月 韓国KBS「アメリカの関心はTPPに韓国が参加するかに移りつつある」
2013年7月23日 日本が12番目のTPP交渉参加
2013年10月 韓国KBS「韓国政府はAPEC首脳会議後にTPP参加の発表をする構え」
2013年12月 韓国KBS「TPP交渉でアメリカに相手にされなかった韓国政府だが、シンガポール閣僚会合で妥結出来ずでチャンス到来!」・・
とにかく、Chinaにやりたい放題させない為に、TPPをマジョリティーにしていく事が大事。
くれぐれも、アホな日本のマスコミ、野党は足を引っ張らないで頂きたい!
«【TPP】末延氏「日本メディア・野党も『もうダメ』とつまんない議論だが、TPPは今がチャンス!」「テレビ(業界は)世間知らず」【虎ノ門ニュース】 »2016年11月25日
「今国会で議決すべき」とTPPの意義を解説していたので記録しました(やや要約です)
四半世紀テレビ製作してきた末延氏が、
業界を辞めてから「テレビ(業界)は世間知らず」だと認識したという話や、コメンテーターの話も
・・TPPの中には、本当に中国が参るようなレベルのものが結構入っている。
で、中国の方のRCEPは、もうワヤワヤになっちゃってこれはダメ。だからTPPの枠組みで(AIIBと一緒ですね:居島) そうそうそういう事なの。
だから、是非野党の皆さんも何でも政府のやってるのダメって言わないで、国益に適うことは前を向いたチェックをしてほしい。(そうそう!)
居島氏「態度の軟化が見られるかも知れないし、大きな受け皿を作っておいて、アメリカに後からおいでという、、」
武田氏「やはり世界をリードするには日本の力が強くなきゃダメ。それは軍隊だけじゃなくて、経済とか立案能力とかが上でなくちゃいけないと思う」・・
おまけ
«【TPP関連法案】民進党、甘利前大臣の参考人招致と、審議の一からのやり直し要求(・・;) 【ANNニュース】 »2016年10月14日
TPP関連法案が審議入りしたというニュースをやっていたので記録しました
村田蓮舫代表は「提案型」宣言したのに、「一からやり直せ」なんて・・・ビックリー
6年前、民主党時代に菅直人がTPPを言い出して、党内に亀裂が起きてた時と変わらないなぁと。
野党側は審議の一からのやり直しを求めています。TPPを巡る与野党の議論は中身のある本筋ではなく、脇道に迷い込んでしまいそうです。」
今まで「TPPに入ったらアメリカにいい様にされる」「日本経済は壊滅する」と反対だった人も、
これは「国際ルールづくり」なんだと再認識してほしいと思います。
日本主導のCPTTP(TPP11)が、世界のスタンダード・プラットホームになるまで、
むしろアメリカは復帰しなくていい
鬼の居ぬ間に・・! まずは早期発効を!
関連記事
アメリカ抜きTPP11が米政権に突き付ける「復帰の条件」 4/6
トランプ政権は復帰をちらつかせるが、他の11カ国は交渉にはもうこりごり(中略)
アメリカを除く11カ国のTPP協議参加国は、アメリカが強引に押し込んだ22項目(著作権の保護期間延長など)の効力を凍結した「スリム版」のTPPで合意し、3月8日にチリの首都サンティアゴで署名式も済ませた。このいわゆる「TPP11」は、各国の国内での批准手続きを経て、早ければ年内にも発効する可能性がある。
参加国の多くは、アメリカを呼び入れるために長く厳しい交渉をやり直すことに前向きでない。チリのバチェレ前大統領(3月11日まで在任)は、アメリカが復帰を望むなら現在の協定を丸のみすべきだと述べていた。アメリカの復帰を望む日本政府ですら、協定を全て交渉し直そうと考えるべきではないと米政府にクギを刺している。<参加国は続々と増える?>
多くの参加国は、元のTPP協定案に国内世論の同意を取り付けるために散々苦労した。国民に不人気な条項が(アメリカの要求により)盛り込まれていたからだ。ところが、トランプ政権の発足早々にアメリカが協定から出て行き、残された11カ国は再び1年間にわたり厳しい交渉を重ね、ようやく新しい協定をまとめたのだ。
「11カ国は、現在の協定案を変更するつもりはない」と、米通商代表部(USTR)在籍時にTPP交渉でも活躍したウェンディ・カトラーは言う。「もうこりごりだと思っている」
アメリカ抜きのTPP11は、元の12カ国のTPPに比べれば規模はだいぶ小さい。参加国が世界貿易に占めるシェアは、13~18%程度にとどまる(アメリカが加わっていれば40%に達する見通しだった)。
しかし、アメリカの強硬な主張により協定案に盛り込まれた22の条項が凍結されたことで、多くの国にとって受け入れやすい協定になった。
参加国が増えれば恩恵はむしろ大きい
それに、この修正版TPPへの参加国はさらに増える可能性もある。韓国、タイ、フィリピン、インドネシア、台湾、コロンビア、さらにはイギリスまでもが参加を検討している。
この点は見過ごせない。もし参加国が増えれば、11カ国にとっては、アメリカを含めた12カ国のTPPより大きな経済的恩恵を得られる可能性がある。
ピーターソン国際経済研究所の推計によれば、11カ国にインドネシア、韓国、タイ、台湾、フィリピンが加わった「TPP16」が発足すれば、参加国が得る経済的恩恵は年間4860億ドルに達する可能性がある。アメリカを含めた元の12カ国のTPPの場合は同4650億ドルだ。
もちろん、日本やベトナムなど、アメリカと自由貿易協定を結んでいない国は、アメリカをTPPに引き戻したいだろう。それに、地政学上の理由により、アメリカをTPPに加えたいと考える国もある。
それでも、アメリカが自国の望む条件でTPPに復帰するのは簡単ではなさそうだ。
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